私は腰痛持ちです。
腰が痛いときは歩くのも大変で、特に階段の上り下りは命がけの勢いです。
以前、朝起きたら腰が痛くて起き上がれなくなり、会社を休んで整形外科に行ったことがあります。
そのときは原因がハッキリしないようでした。
医師からは「運動不足のようだから、腰の痛みがひいたら腰痛体操をしなさい」といわれ、コルセットの処方と体操のやり方が書いてある紙をもらいました。
コルセットはいまでも腰が痛いときに使いますが、体操の方はあまり取り組みませんでした・・・。
私はいまでも時折腰痛が起こるのですが、運動不足が原因だろうくらいにしか考えていませんでしたが、私と同じように病院で診察を受けても原因不明の腰痛を抱えている人はとても多いようです。
今回は原因不明の腰痛について取り上げます。
腰痛持ちが多い日本人
日本人のおよそ8割の人が経験するといわれている腰痛。
腰痛というと普通はある程度年齢がいった人に多く、腰に負担がかかり過ぎて起こるものだと考えると思います。
年齢とともに腰のまわりの筋肉が衰えることで立っているときも、座っているときも姿勢が悪くなり腰へ負担がかかり腰痛が起こります。
しかし、20代や30代の若い人にも腰痛の悩みを抱える人はいます。
病院で診察を受けたり、レントゲンを撮っても原因がわからない腰痛は、腰痛患者の実に85%もいるそうです。
ということは、原因がわかる腰痛は15%しかないので、ほとんどの腰痛患者は原因不明の腰痛に悩まされていることになります。
この、原因不明の腰痛にはストレスが大きな影響を与えているようです。
ストレスと腰痛の関係
ストレスがたまると自律神経が乱れやすくなり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて血液の循環が悪くなります。
血液の循環が悪いと細胞に酸素や栄養が送られにくくなり、同時に不要になった老廃物や疲労物質の回収が遅れます。
この状態が続くと、痛みや疲労として自覚症状となって出てきます。
また、ストレスで脳の情報伝達物質が異常をきたすと、本当は軽い疲れや違和感として感じる程度の小さな痛みなのに大きな痛みとして脳に伝わるようになります。
痛みを感じるのは脳なので、ストレスを受けると痛みの感覚を制御する「側坐核(そくざかく)」の働きに影響し、疲れや軽い痛みも脳は大きな痛みと認識してしまうことになります。
このようにストレスが影響したストレス性腰痛のことを心因性腰痛といいます。
ストレス性腰痛(心因性腰痛)の症状
ストレス性の腰痛は病院で診察しても原因がわからないものです。
ストレスが原因の腰痛の症状は、日によって痛い場所や痛みの程度が違う、動作と痛みが関係しないといった特徴があります。
痛い場所をマッサージをしても腰の牽引しても痛みは改善しないのが、ストレス性腰痛です。
ストレス解消の7つの方法
腰痛の原因がストレスなら、ストレスを解消することが腰痛の改善につながります。
ストレスを解消する方法はいろいろありますが、あなたがやりたいことを思う存分やることが一番のストレス解消法だと思います。
しかし、仕事や家事などでそうもいかない人もいますよね。ストレス解消に効果がある方法は次ようなことがあります。
1.適度な運動やストレッチ
運動やストレッチを行うことで、血行がよくなり血液の循環も改善され、精神の安定にもつながります。
2.ぬるめのお風呂にゆっくりつかる
お風呂に入ることはそれだけでもリラックス効果があることはおわかりでしょう。いつもは湯船につからずシャワーだけで済ます人もいるでしょうが、38~40℃くらいの少しぬるめのお湯に20~30分間くらいかけてゆったりとつかると体の緊張がほぐれて精神的にも安定します。
3.睡眠
ストレスで眠れない人もいるでしょうが、ストレス解消には睡眠は重要です。人は睡眠で脳と体を休めています。寝ないと脳も体も休まりませんので、疲労がたまり続けます。眠れないという人は寝る前にぬるめのお風呂にゆっくりつかると眠りにつきやすくなります。
4.読書をする
本が好きな人は読書をすることでストレス解消になります。ある研究機関の実験でも明らかになっていますが、読書に集中することで現実から離れることができるのでストレス解消につながるようです。
5.カラオケ
歌うことがストレス発散になることはカラオケ好きの人ならおわかりでしょう。大人数で行くよりもひとりカラオケで自分だけの世界に入った方が効果があります。
6.大声を出す
大声を出すことはストレス発散だけではなく、呼吸法としても効果があります。しかし、部屋の中で大声を出すのはおすすめしません。人気のないところやカラオケで大声で歌うようにしましょう。
7.思いっきり泣く
泣くこともストレス解消には効果的です。涙を流すことで自律神経のバランスがよくなり、ストレス解消に役立つことは研究で明らかになっています。
最後に
ストレスは気づかないうちにたまってしまいます。
ですので、腰痛対策のポイントはストレスをため込まないことです。
日頃から自分で出来るストレス解消法を生活に取り入れて、ストレスをため込まないようにしてください。